Heart Liquor.

こころも酔う19番。「ナインリーヴズ」

日本の"モノづくり"が生んだクリアなラム。

Text by Miyazawa Hidenobu, Photos&Cooperation by Nine Leaves Distillery

サトウキビを原料とした蒸留酒。
このシンプルな定義づけから、それが大量に採れる南国で自由に、大らかに造られてきたラムだが、これを、日本が世界に誇る"モノづくり"によって緻密かつ丁寧に造り上げたら、どんな味になるのだろうか。

そんな飲み手の勝手な夢想を現実とし、その味わいを教えてくれる存在が、ほかならぬ『ナインリーヴズ蒸留所』なのである。

2013年3月より稼動をはじめ、同年7月にホワイトラム クリア〉を初リリース。翌2014年4月、パリで開かれた ラム・フェスト・パリ2014」のイノベーション部門で同製品がいきなり銀賞を獲得すると、同じく6月にマドリードで催された「コングレッソ・インテルナシオナル・デル・ロン・マドリッド2014」で、樽熟成させた〈エンジェルズハーフ アメリカンオークカスク〉が、熟成期間5年以下のラム酒を対象とした部門で銅賞を受賞。そして今年4月、マイアミで開催された「マイアミ・ラム・ルネッサンス・フェスティバル2015」のプレミアムホワイトラム部門において、前出の〈クリア〉が金賞を獲得──。

 国内において広く知れ渡るよりも先に、海外で一躍、ひのき舞台へと躍り出た『ナインリーヴズ蒸留所 Sincerely Made, Rum from Japan 「誠心誠意作りました、日本製のラム」をコンセプトに生み出される同蒸留所のラムが今、世界に驚きと感動を与えている。そして、もちろん日本でも一流のバーテンダーたちを介して、その存在に注目が集まり始めているのである。

モルトウイスキーにならい、竹内氏は銅製の初留釜(左)と再留釜(右)を使って、洗練されたラムを造る。