Redan's Eyes.

レダンズ・アイズ

 ゴルフ千年の歴史を、コース設計・理論、人、クラブで振り返る

スポーツとして、アウトドアのゲームとして、ゴルフがほかのスポーツやゲームと違う大きな特徴は、「プレーするフィールドであるコースが、すべて個性的で、同じものがない」ことだ。ホームコースに飽きれば、別のコースを訪ねればよい。日本だけではない、英国、米国に違うタイプのコースがいくつもある。ゴルフの尽きない魅力である。

本書は、偉大なコースを築いた名匠たち、時代ごとに進化を遂げてきたコース設計理論、ゴルフ史に遺る記念碑的な名コースを約50のエピソードで振り返るもの。著者の大塚和徳氏が所有する貴重な写真資料が豊富に盛り込まれた豪華保存版だ。

著者は、英国の高級ゴルフリゾート、ターンベリー・ホテルの経営と『ジ・オックスフォードシャー・ゴルフクラブ』の建設に携わるなど、海外でのゴルフ経験が豊富。訪れたコースは450を超え、「世界ベスト100コース」(米「ゴルフマガジン」誌)の選定パネリストでもある。日本と世界のゴルフ史について、経験を踏まえて語ることができる数少ない評論家のひとりだ。

自然と闘い、大地と遊ぶのがゴルフの醍醐味。ゴルフの歴史を知らずともゴルフはできるが、その歴史とコース設計概念を理解すればプレーはもっと愉しくなる。

(文・白石 賢/日本経済新聞出版社 編集部長)

『コースが語る世界のゴルフ史』
著書:大塚和徳
発行:日本経済新聞出版社
価格:3,200円(税別)