The Fascinations!

艶やかな物欲。ドライバー

外見に惑わされるな。

text by Kobayashi Kazuto, photos by Kodera Hiroyuki

ブリヂストンは面白いメーカーで、元気がなかったかと思うと、ある日突然、エッジの立った製品を発表しゴルファーを唸らせるというサイクルが定期的にやってくる。今年発表されたJ815ドライバーなどはまさにそんなモデルだろう。

まずなんといってもデザインが目を引く。プロモーションビデオのモチーフがドゥカティの名車〈1199パニガーレ〉だったので、クラウンの赤い塗装はイタリアンレッドで幾何学模様はモータースポーツをイメージしているのだろうが、なかなかに挑発的。だがこのクラブの本領はそこにではなく、実打したときの新鮮な驚きにある。

何がゴルファーの琴線に触れるかというと、ボールをとらえたときのヘッドの挙動だ。「ネックが絡み付く感触」といえばわかってもらえるだろうか、何も意識しなくてもヘッドが粘っこく動いてボールを包み込んでくれるのである。こちらはただ棒を振っているだけ。後はヘッドが勝手にやってくれるというイメージで打てるのがいい。

思い返せば昨年3月に発売された〈ファイズⅢドライバー〉にその兆候はあった。「大人げないほど、飛ぶ男。」というキャッチコピーと共に登場したそのクラブは、クラウンに搭載された3本のパワースリットでたわませ、ヘッド全体を反発させるという飛ばしのメカニズムがウリで、比較的余裕のある一般アマチュアがターゲットだったが、上級者が使ってもきっちりと反応するネック周りのレスポンスも持っていたのだ。その遺伝子が今回〈J815〉に受け継がれ、トッププロから一般アマチュアまでの幅広い層に響くモデルが出来上がったというわけ。テクノロジーはさらに進化し、パワーリブによってソールの剛性を上げることでパワースリットの入ったクラウンのたわみを最大化している。要は「上が軟らかく、下が硬い」構造によってヘッド全体が最適にたわむということで、これにより高弾道と高反発が実現できるのだ。

最近のゴルフトーナメントはモータースポーツ化し、クラブの良し悪しが成績を大きく左右するようになっている。マシンであるクラブとドライバーである選手のレベルが共に高くないと勝つことはできないのだ。それゆえに良いクラブを作ればたちまち選手が活躍し始めるのだが、今年早くも片岡大育プロが初勝利を挙げ、〈J815〉の性能を実証して見せた。

だからくれぐれも奇抜な模様に惑わされてはいけない。このクラブは、ホンモノだ。

J815
クラウンのパワースリットとソールのパワーリブによってインパクト時のクラウンのたわみを最大化し高弾道を実現。またフェースのパワーミーリングはバックスピン量を低減しより強く飛ぶ弾道を追求。一般アマチュアからプロまで幅広いゴルファーのニーズに応える「飛距離追求型」ドライバーだ。(フェースアングル、ライ角、重心バランス調整機構搭載)

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ブリヂストンスポーツお客様コールセンター 電話0120-116613

 

J815 ●ヘッド体積460㎤ ●ヘッド素材 ボディTi811チタン合金、アルミねじ+フェース:6AL-4Vチタン合金 ●税別価格68,000円(Tour AD J15-11W)