Gastronome's Notes.

中村孝則の美食の嗜み。「ブレストンコート ユカワタン」

信州の自然が詰まった、浜田流フレンチのこだわり。

Navigation by Nakamura Takanori,photos by Natori Kazuhisa text by Inoue Sumi

 

『ブレストンコート ユカワタン』の総料理長を務める浜田統之(のり ゆき)シェフは“サムライ”である。コック帽の下でちょんまげのようにトップをまとめたヘアスタイルもそうだが、彼の料理スタイルが徹底している。食材はほぼ地元産。季節ごとの旬をときにはフランス料理の手法で、ときには浜田流にアレンジし、独特のひと皿を生み出す。懐石に着想を得たアミューズは誰もが心奪われるだろう。カトラリーにもサムライ精神が宿る。2013年、ボキューズ・ドール国際料理コンクールで世界第3位受賞時に持ち込んだ魚料理用のテーブルナイフは、福井にある刃物工房で特注したもの。今では外国のシェフからもオーダーが入るメイド・イン・ジャパンのテーブルナイフとなった。「日本ならではのこだわり、味わいが世界に認められたので、ますます自信になりました」と浜田シェフ。料理も雰囲気もすべてがここでしか味わうことができない
"サムライ・フレンチ"を目当てに、世界各国から美食家たちが訪れるというのも納得である。

 

information

  • 住所/長野県軽井沢町星野
  • 電話/0267-46-6200 軽井沢ホテルブレストンコート内
  • 営業時間/17:30~
  • 席数/9卓、24席
  • 備考/コースメニュー18,000円~(税・サービス料別)

 

肉料理
仔羊のローストに黒ニンニクのペースト、山菜のピューレを添えて。
信州の旬の旨みがギュッと凝縮されたソースと仔羊のジュが見事な調和を生む。